イケウチな人たち。

by IKEUCHI ORGANIC

好きな人たちと考える、これからの豊かさ

イケウチな人たち。について

長く長く、愛されるホテルであるために

- 「京都センチュリーホテル」兼田真弓 -

「これから先も何年、何十年と、長く長くお客様に愛されるホテルでありたいです」

お話を聞いたのは、1928年創業・京都で3番目に歴史の長いホテル「京都センチュリーホテル」のコンシェルジュ・兼田真弓(かねだ・まゆみ)さん。たまたま訪れたIKEUCHI ORGANIC京都ストアでイケウチのタオルに出会い、店長・益田晴子から話を聞く中で、その魅力にとりつかれたと教えてくれました。

益田(左)兼田さん(右)

京都センチュリーホテルは2018年10月に全室リニューアル。「環境やお客様にとって優しいホテルを目指そう」というコンセプトにピッタリ当てはまったのが、イケウチのタオルだったんです。

長く愛されるためにはまず、自分たちがホテルを愛さなくてはならない。そのために、ウソはつけない。本気で環境に配慮をしている、ストーリーをお客様に語れるアイテムを採用したい。

だからこそ京都センチュリーホテルは、イケウチのことを知れば知るほど、「うちのホテルにはこのタオルが必要だ」という思いを深めていきました。

京都駅からのアクセス良好、歴史あるホテル

── リニューアルおめでとうございます。今年で何周年になるんでしょうか。

兼田:ありがとうございます。センチュリーホテルといたしましては、今年で37周年になります。もともとはステーションホテルとして営業しておりまして、それも合わせれば91年です。

── 長い歴史ですね。

兼田:ステーションホテル時代と合わせると、京都で3番目に長い歴史のあるホテルです。創業当初から、当時の言葉で言うと「ハイカラ」、つまり若い方や流行に敏感な方々に多くお越しいただいていました。ただ、お部屋や設備も古くなってきたこともあり、2018年10月をもって全室リニューアルということに。

── オリンピックもありますし

兼田:そうですね。現状でも海外からのお客様がとても多くて、年間60〜70%は海外からお越しいただいています。

── そんなに。やはりアジアの方が多いんでしょうか。

兼田:特に中国の方と台湾の方が一番多いんですけれども、弊社は特に欧米の方にも割と来ていただいています。中国や台湾の方々の次に多いのがアメリカの方ですとか、あとはスペインやイタリアの方々もすごく多いですね。センチュリーホテルは駅が近く、空港から京都駅に着いてすぐに来られるんです。それも選んでいただいている理由のひとつと考えています。

「環境」を意識したリニューアル

── 今回のリニューアルは、前々から準備されていたのでしょうか。

兼田:全室改装の計画が出たのが、ちょうど3年前になります。その際、お客様の生の声を聞いている立場としての意見を出すために、社内会議に参加しました。「こういう風になってたらいいな」「ああいうのが入ってたらいいな」と意見を挙げていくプロジェクトに参加したんです。

大変ではあったのですが、その甲斐あって、リニューアルしてからも元来お越しくださっていたお客様にも来ていただけております。新しく来てくださるようになったお客様も本当に多いので、よかったです。

── そのプロジェクトのひとつとして、イケウチのタオルの導入があったと。

兼田:はい、全客室に導入させていただきました。ウォッシュタオル、バスタオル、フェイスタオル、バスマット……つまり、バスローブを除くすべてのタオルを、イケウチさんでそろえています。バスマット以外のものは、ホテル内でも販売を行なっています。

バスルームには、IKEUCHI ORGANICのバスタオルとバスマット

── なぜ、イケウチに注目を?

兼田:そもそも今回のリニューアルのコンセプトが、大きく分けてふたつあったんです。ひとつが「内装のデザイン」、もうひとつは「アイテム」です。

まず、デザインのコンセプトが「ノスタルジックモダン」。客室とレストランを同じデザイナーの方に手がけていただき、伝統を大切にしながら京都の文化も取り入れつつ、新しい、でもどこか懐かしいデザインに仕上げていただきました。

そして客室アイテムのコンセプトが、「ビオスタイル」。環境やお客様にとって優しいホテルを目指そう、といったコンセプトになります。

これらのコンセプトは運営会社である京阪ホールディングスが提唱しているテーマにも沿っていまして。やはり今後日本だけでなく、地球全体の環境を守ることが大切になっていきますよね。私たちのホテル自体も、そういった環境に配慮されたものを提供することで、お客様の健やかさを守っていくことにつながっていくと考えたんです。

そういった会社のテーマを指針に、私たちは様々なアイテムを選ぶ際、環境に配慮したものを取り入れたんです。たとえば、渡り鳥の帰ってくる森林を守るプロジェクトがあって、その森で生まれたコーヒー豆を使ったりですとか。お部屋の中をペーパーレスにしたりですとか。オーガニックタオルに行き着いたのも、そういったプロジェクトの中でのことなんです。

特別なタオルを使うことは、ホテルとして異例だった

── イケウチを知ったきっかけは何かありましたか。

兼田:実は偶然、すっごく偶然、会社の人にオススメしてもらって。京都ストアを訪ねたのがきっかけだったんです。

── リニューアルとは関係なく?

兼田:そうですね、最初は関係なく。ストアで益田さんから伺った話がおもしろくって。タオルって毎日触れるものじゃないですか。そんな身近なところに、「赤ちゃんが口に含んでも安全」とか徹底的にオーガニックにこだわるところとか、そういう奥深い世界があるのだと知って、魅了されてしまいました。こんなタオルがホテルにあったらいいだろうな、と。

そこにたまたま私が今回のプロジェクトに携わっていましたので、上層の者も含めた席で提案させていただいたんです。正直に言えば、オーガニックタオルってみんなそこまで馴染みのあるものではなかったんですけれども。

話をするうち、イケウチさんのタオルが今回の客室アイテムのコンセプト、「ビオスタイル」に合ってるんじゃないか、という流れになりました。そこから何度かホテルまでタオルを持ってきていただいて、ご相談しながら、導入することになったんです。

── お話はスムーズに進んだんでしょうか?

兼田:そうでもなくて……。ホテルってやっぱり、今回のようにタオルだけ特別なものを導入するという例が、あまりないんですね。基本的にはリネン会社さんに委託しているので、リネン会社さんの選んだタオルを使うのが普通なんです。そのあたりの理解を社内で広げていくのが大変でした。

── 異例のことだったんですね。

兼田:異例でした。といっても、私たちの会社には下の者の意見を積極的に聞き入れてくれる社風があり、早い段階で「おもしろそうだね」と受け入れてくれたのはすごくありがたかったです。ただ、そうすると今度はリネン会社さんとの協議も必要になってきますので、やはり何ステップか壁はありました。最終的には、池内代表にプレゼンに来ていただくことに。

ストーリーで生まれた「結束感」

── 池内さん自らプレゼンに。

兼田:そう。わざわざ来てくださったんです。そこで、イケウチさんのタオルはただのオーガニックタオルではない話や、会社さん自体が本当にたくさん環境に配慮しているといったお話をしていただきました。

あとは、私がストアで伺った時に一番好きだなと思った「赤ちゃんが口に入れても安全なタオル」といったお話も、改めてしていただいて。これには私だけでなく上役の者も、大変感銘を受けておりました。そのプレゼンがあったからこそ、私たちホテル側に結束が生まれて、「ここのタオルを入れよう」と強く思うことになったんです。

── 結束、ですか。

兼田:はい。先ほど言った安全性のお話ですとか、フェアトレードのお話もそうですね。そういったすべてのストーリーを聞いて、今の私たちが本当に目指しているもの、やろうとしていることに、イケウチさんの思想が合致していることに気づいたんです。

他のオーガニックタオルや今治マークのついたタオルも、拝見させてはいただいたんです。でも見れば見るほど、「IKEUCHI ORGANICしかないな」という思いが高まってしまって。もちろん他のタオルもいいタオルだと思います。でも、やっぱり私たち自身が、代表のお話にこれだけ感動できたわけですから。ここ以外のタオルを選ぶ理由はないなと、我々ホテル側の思いが、強くまとまったんです。

── “選ぶ理由”を大事にされたんですね。

兼田:そうですね。お客様に「どうして他のところではなく、このタオルを選んだんですか?」と聞いていただいたときに、“語れること”のあるものを選びたかったんです。たとえばさっきの「赤ちゃんが口に入れても安全」といった話ですとか。あるいは私たちホテルの目指しているものですとか、それを踏まえて「だからこのタオルを選んだんです」という話ですね。それをちゃんと、お客様に伝えたいなと思っています。

これは私個人の考え方でもありますが、それ以前に、弊社全体の社風でもあるんです。会社としてストーリーを感じないものを選んでも愛せないですし、私たちが愛せなければ、絶対にお客様にも愛していただけない。やっぱりタオルって私たちではなく、お客様が使うものなので。お客様がまたセンチュリーホテルに泊まりたいと思ってくださる理由になるものを、選ぶべきだと考えています。

長く長く愛されるホテルであるために

── リニューアルを経て、今後、どういったホテルを目指されますか?

兼田:これから先も何年、何十年と、長く長くお客様に愛されるホテルでありたいです。そのためにはまず、私たち自身がホテルを愛していくことが前提だと考えています。

その上でこれから先、私たちがお客様に提供していくものは、偽物であってはなりません。そのためにはもの選びや、接客の際、お客様のことをどれだけ考えられるかが大切だと思います。アイテムや設備、お食事も含めて、どんなものなのか、なぜ導入しているのか。ちゃんと把握できているものを、使っていきたいです。

── 先ほどの環境への配慮も含めて、ですよね。

兼田:もちろんです。お客様に非日常を経験していただくことが、イコール環境に負担をかけることになってはいけないと思うんです。環境に配慮し、なおかつ安心安全であるということ。それこそが、快適さにもつながると考えています。

京都は観光地なので、日中は外出されるお客様が多いです。もちろん観光も楽しんでいただきたいと思っています。その上で、私たちとしては、滞在期間中の1日くらいはお部屋で過ごしたい、そんなふうに思っていただけるホテルを、目指していきたいです。

京都センチュリーホテル
執筆:くいしん/撮影:木村 雄司/編集:藤村 能光

WRITER

1985年、神奈川県小田原市生まれ。インタビュアー、編集者、ライター。レコードショップ店員、音楽雑誌編集、webディレクター、web編集者を経て、現在。QUISHINCOMやShimoQuiRadioやっています。くいしん株式会社代表。Gyoppy!編集長。グビ会主宰。

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